広東で偽札37億円分押収 偽造、スマホ決済普及の一因

1/21(日) 1:53配信

朝日新聞デジタル

 中国広東省の公安当局は人民元の偽造集団を摘発し、2億1400万元(約37億円)の偽札を押収した。当局によると、押収額は1949年の新中国成立以来、最大規模。中国では依然として多額の偽札が横行しており、買い物の際にスマートフォンで支払いをする「スマホ決済」が普及する要因となっている。

【写真】毛沢東が印刷された100元札を偽造するフィルム=広東省公安当局発表

 公安当局が16日に発表した。当局は昨年3月、偽造集団に関する端緒を得て捜査に着手。広東省中山市のマンションに隠されていた製造拠点などを捜索し、14人を拘束し、偽造に使っていたフィルムなどを押収した。広東省では2015年にも偽札2億1千万元を押収する事件があった。

 中央銀行の中国人民銀行は15年に偽造対策を施した新紙幣を発行したが、中国人の現金への信頼は低いままだ。スマホ決済「微信支付」(ウィーチャットペイ)の利用者は現在6億人を超え、外出時に財布を持ち歩かない国民が増えている。(広州=益満雄一郎)

朝日新聞社

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最終更新:1/21(日) 1:53
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