群馬県草津町の草津白根山で発生した噴火で、山頂の方にいた川崎市の男性(60)は、噴火した時の様子を目撃した。
【写真】スキーを装備し、救助活動に出動した自衛隊員=群馬県草津町の草津国際スキー場
男性によると、スノーボードで山を滑り降りようとしたとき、ボコボコと地面の方から音がした。すると突然、黒い噴煙が勢いよく上がり、周囲は真っ暗になり、その後、大量の噴石が飛んできた。20~30センチほどの噴石もあったという。
噴石から身を守るため、男性は雪に埋まるようにして身を守ったが、体に当たり、左腕を折ったり、背中にすり傷を負ったりした。上着も白く汚れ、破れた箇所もあった。
スノーボードの板が壊れたため、男性は徒歩で下山したが、近くで救助作業していた自衛隊員らを手伝った。隊員には両足を折ったり、頭を打ったりした人がいたという。
男性はその後、救急車で病院に搬送された。「必死に逃げたけど、噴石から逃げられなかった。生きてて良かった」と話した。
朝日新聞社
最終更新:1/23(火) 19:57
朝日新聞デジタル
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